シリコンによるコーティングの弊害

様々な創意工夫によって、シリコンは以前ほど害悪というわけではなくなりました。
そのため、シリコン入りのシャンプーやトリートメントを、あまりに毛嫌いする必要はなくなったといえます。
しかし、それはあくまでも「以前と比較して」です。
シリコンはあくまでも人工物であり、ノンシリコントリートメント等の主成分である自然物には健康面で劣るという事も、しっかり把握しておかなければなりません。
また、同時に「進化」しているとはいえ、抱えている問題が根本的になくなっているわけでもないという事も、同様に知っておく必要があります。

たとえば、コーティングによる弊害もそうです。
シリコンは髪の毛をコーティングし、ツヤやハリがあるように見せる素材です。
しかし、これはあくまで人工物の膜を張っているに過ぎません。
皮膚の上に、常にラップやビニールを巻いているようなもの。
決して、健全というわけではありません。

シリコンによるコーティングは、ネット状になった事で皮膚呼吸を邪魔する事はなくなりました。
しかし、このコーティングによって生まれた膜は蓄積していきます。
人工物が蓄積していくと、それは汚れとなり、なかなか落ちにくい不純物となって髪の毛に付着し続けるのです。
結果として、ゴワゴワした髪の毛になってしまう可能性があります。
これは、近年のネット状になったシリコンであっても、例外ではありません。

ノンシリコントリートメントのようなノンシリコン商品は、こういったデメリットを考える必要がないという点で、大きなアドバンテージがあるといえます。

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